さいたま市西区で昨年9月に起きた住宅強盗事件の実行役に闇バイトの募集をかけたとして、埼玉県警などの合同捜査本部は20日、新たに職業不詳原本康平容疑者(26)=大阪府茨木市星見町=を職業安定法違反(有害業務の紹介)容疑で逮捕し、発表した。「悪いことでの募集はしていない。闇バイトは募集していない」と容疑を否認しているという。 首都圏で相次ぐ闇バイトによる強盗事件で、職業安定法違反容疑での逮捕は初めて。 捜査1課によると、原本容疑者は氏名不詳者らと共謀して昨年9月16日、SNSに「案件多数取り扱っています」「運ぶ仕事」などと投稿。応募してきた渡辺陸被告(25)=強盗致傷などの罪で起訴=に「運び」「2時間程度で終わる案件」「報酬5万円」などと闇バイトの業務内容を告げて、犯罪行為に加担するよう勧誘し、有害な業務への職業紹介をした疑いがある。 渡辺被告は、原本容疑者に「保証金」として5千円を送金した後、紹介された指示役と秘匿性の高いアプリでやり取りをしていたが、この案件では交渉が決裂したという。 その後、渡辺被告はSNSで別の募集に応募して、昨年9月18日未明にあったさいたま市西区の住宅強盗事件に実行役として参加し、逮捕・起訴された。 原本容疑者が紹介した指示役のアカウント名が、西区の強盗事件で別の複数の実行役へ指示していたアカウント名と同じだったという。県警は原本容疑者が一連の住宅強盗にリクルーター役として関与した可能性もあるとみている。(宮島昌英)