ネット上の誹謗中傷…動画で啓発 名誉棄損の疑いで逮捕事例も

大きな問題となっているインターネット上での誹謗中傷めぐり、啓発映像の上映会が行われました。 上映されたのは、タレントのスマイリーキクチさんがネット上の誤った情報をもとに誹謗中傷などを受けた自身の経験談を伝える映像です。 熊本県の人権センターでは、月ごとにテーマを決め、平日正午から人権啓発映画上映会を開催しています。 人権センター 「この数年、インターネットの利用による人権侵害が増えていて、インターネットに対する理解とかSNSの利用の方法についてご理解できればと思って」 今月は「インターネットによる人権侵害」がテーマです。 参加者 「普段あまり意識していないかもしれないけれど、きょう映画を見てみて、自分が加害者にも被害者にもなるなと思いました」 「インターネットの情報が正しいか気にせずに鵜呑みにするところがあったかなと。身近な問題かなという気がします」 兵庫県では、県議がネット上の誹謗中傷などを理由に去年11月に辞職。遺書などはなく誹謗中傷との関係はわかっていませんが、18日に死亡し、自殺とみられています。 兵庫県斉藤元彦知事 「本当に痛ましい残念なことだと思っています。SNSの運用は、誹謗中傷ではなくて冷静に、いい使い方をしていくことが大事」 総務省が運営委託する「違法・有害情報相談センター」に寄せられた相談件数によると、個人の名誉や会社の信用を貶めるような誹謗中傷やプライバシーの侵害などが2023年度は6463件と過去最多となるなど、ネット上の誹謗中傷は大きな社会問題となっています。 なお、熊本県内では20日、インターネットを介した誹謗中傷をめぐり、28歳の男が名誉棄損の疑いで逮捕されています。 男は、インターネットの掲示板に、元勤め先の系列会社や40代の同僚について「パワハラや暴力をもみ消している」「だらしない態度で仕事をして、本社を出禁になっている」などと書き込み、名誉を棄損した疑いです。 「記憶にない」と容疑を否認していて、警察が動機などの調べを進めています。

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