覚せい剤所持の罪状認める 愛知・一色の元教諭
2009年1月15日 中日新聞夕刊
覚せい剤を所持していたとして、覚せい剤取締法違反の罪に問われている愛知県一色町一色西部(さいぶ)小学校の元教諭、久保田真志被告(27)=静岡県三島市出身、昨年12月25日付で懲戒免職=の初公判が15日、東京地裁であり、久保田被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。即日結審し、検察側は「教師として子どもを導く立場にありながら、規範意識が鈍磨している」として懲役1年6月を求刑した。判決は22日午後4時半から。
起訴状などによると、久保田被告は昨年11月1日、愛知県一色町内の下宿先で、自ら使用する目的でインターネットを通じて知り合った密売人から購入した覚せい剤0・272グラムを所持していたとされる。
検察側の冒頭陳述によると、久保田被告は同様の方法で昨年4月から7カ月間、覚せい剤を15回購入し、使っていたという。
久保田被告は「教師の仕事が大変で、自信を取り戻そうと覚せい剤を使った」と動機を語り、「覚せい剤を小学校内に持ち込んだことはないが、子どもや保護者、家族らの信頼を裏切り迷惑をかけた。2度と薬物には手を出さない」と述べた。