演劇:国歌斉唱の違和感、喜劇で 豊中市教組の演劇部が上演 /大阪
1月28日16時1分配信 毎日新聞
◇「歌わせたい男たち」
ある都立高校の卒業式での国歌斉唱を巡るやりとりを描いた永井愛原作の演劇「歌わせたい男たち」を2月14、28の両日、豊中市教職員組合の演劇部「劇団金太郎飴(あめ)」が上演する。
舞台は卒業式の朝。主人公は、売れないシャンソン歌手から音楽講師に転身したばかりの女性ミチル。ほかには、式での国歌斉唱を滞りなく全員にさせたい校長や推進派の教師、反対する教師たちが登場する。登場人物たちがそれぞれ置かれている立場や信条の中で揺れる姿を、喜劇として描く。
同劇団は86年に旗揚げして、社会的メッセージを持つ作品を主に上演してきた。出演者は、小学校教諭や市職員らで、学校が終わってから集まって練習を重ねてきた。
演出を担当する山口正和・府立能勢高教育専門員(62)は「国歌斉唱・国旗掲揚は、卒業式や入学式前に職員会議で必ず議論になることの一つ。掲揚や斉唱が『強制』という形に、違和感を感じている。芝居では『誰が悪い』というのではなく、校長側の論理と反対側の論理を、笑いながらも、見て感じてもらえれば」と話す。
◇来月14日箕面、28日は豊中で
14日は箕面市の箕面メイプルホールで、28日は豊中市の豊中人権まちづくりセンターで、ともに午後2時と同5時の2回上演。料金500円。問い合わせは山口さん(090・3842・0766)。【細川貴代】
1月28日朝刊