不安をあおって契約させる「点検商法」を繰り返していたか。トクリュウのリーダーとみられる男を逮捕です。 逮捕されたのは兵庫県芦屋市の会社役員・斎藤大器容疑者(33)です。警察によりますと斎藤容疑者は去年7月から11月にかけて、京都府長岡京市などの高齢者の住宅で屋根の修繕工事を契約する際に、期間内であれば契約解除できる「クーリングオフ」を故意に説明しなかった疑いなどがもたれています。 この事件をめっぐては不安をあおって屋根の修繕工事などを行う、いわゆる「点検商法」を行っていた、リフォーム会社「新日立建託」の社長らが逮捕・起訴されていますが斎藤容疑者は実質的な経営者とみられています。 これまでに被害者は200人以上確認されていて、少なくとも2億8000万円を売上げていたとみられます。 動画投稿サイトなどで「投資家・牛飼」と名乗り、高級車や高級ブランドを購入する様子などを配信していたとみられている斎藤容疑者。SNSで「年収1億円可能」などとうたって従業員を募集し、斎藤容疑者が自宅などで面接や研修を行っていたということです。 従業員のものとみられるノートには「注意喚起 非常に危険な状態ですよ!」などと点検商法の会話のマニュアルとみられるものが一面にびっしりと書かれています。 警察の調べに対し齊藤容疑者は「弁護士と相談してから話す」としていますが、警察は匿名・流動型犯罪グループ、いわゆるトクリュウのリーダーとみて実態解明を進めています。