勤務時間帯に学長室でウイスキーを…旭川医科大・吉田学長の“酒好き”と“自慢話”

勤務時間帯に学長室でウイスキーを…旭川医科大・吉田学長の“酒好き”と“自慢話”
文春オンライン 2021/3/6(土) 6:12配信

 コロナ患者の受け入れを進言した病院長を解任したのは不当だとして、国立旭川医科大の教授ら24人が設立した「旭川医科大学の正常化を求める会」。吉田晃敏学長(68)の解任を求める署名を2月24日、学長選考会議に提出した。

「求める会設立から僅か2週間で、全教職員の半数以上の署名が集まりました。教職員のうち、教員幹部など『意向聴取対象者』の過半数の請求があれば、選考会議に解任請求もできる。今回、約400人の意向聴取対象者からも、半数を超える226人の署名が寄せられました」(病院関係者)

 国公立大の学長選考会議で、解任が審査されるのは全国で2例目。「週刊文春」が報じてきたように、クラスターが発生した病院に「なくなるしかない」と暴言を吐くなど、吉田氏は“不適切な言動”を重ねてきた。

「勤務時間帯に学長室でウイスキーを飲むほど酒が大好き。18年3月には卒業式をドタキャンし、4月の入学式にも遅刻したことも報じられましたが、いずれもアルコールが原因だと囁かれています」(大学関係者)

 その年の2月には、医学科の学生に医師としての自覚を促す「白衣式」でも失態を犯していた。

「遅刻した上、この日も足元が覚束ない状態だったため、学長挨拶の順番を遅らせました。ところが、挨拶では詫びるどころか、『航空会社のせいで遅れた』と開き直ったのです」(同前)

 そうした振る舞いは、大学側を評価する立場の人たちが相手でも変わらない。19年7月、日本医学教育評価機構の調査委員が視察に来た時のことだ。

視察団が唖然とした吉田学長の“自慢話”
「視察最終日、吉田氏が突然、『自分はNYで会見をした』『サハリン州政府代表団と交流した』と自慢話を始めたのです。本来なら、大学の医学教育・地域医療での役割を語るべきなのに……。視察団はみんな唖然としていた。実際、他の医大に比べ、『リーダーシップの責務を明確にすべき』などと厳しい評価が下されていました」(同前)

 吉田氏の言動について確認を求めたが、旭川医大から回答はなかった。

「学長選考会議のメンバーは14人で構成されていましたが、議長を含めた委員4人が2月下旬までに辞任しました。彼らは病院長の解任を決めた役員会の構成員で“学長派”と見られていた。さすがに、もう庇いきれないと考えたのでしょう。残るメンバーは学外の外部委員が5人と教授ら内部委員が5人。当然、吉田氏に厳しい姿勢で臨むはずです。議事録も公表されるため、学長が裏で多数派工作に走るのは難しい。解任が妥当と判断される可能性が高まっています」(前出・病院関係者)

 その場合、萩生田光一文科相に吉田学長の解任を正式に申し出ることになる。

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