検事による不適正な取り調べが相次いで指摘される中、畝本検事総長は19日、逮捕せず在宅のまま捜査する事件の一部でも今後、取り調べの録音・録画を試行する方針を示しました。 畝本検事総長 「不適正な権限行使は許されるものではなく、そのようなプロセスで得られた供述は、たとえ真実に沿うものであったとしても、 検察組織の公正さを毀損するものであり、およそ評価し得ないものであることを組織全体で共有したいと思います」 19日、全国の検察幹部が集まる「検察長官会同」が開かれ、畝本検事総長は「取り調べのあり方について様々な批判を受けていることは 深く憂慮すべきこと」としたうえで、今後、逮捕せずに在宅のまま捜査する事件の一部でも、取り調べの録音・録画を試行する方針を示しました。 取り調べの録音・録画は現在、裁判員裁判の対象事件と検察の独自捜査事件で義務化されていますが、この範囲を拡大し、取り調べを適正化する狙いです。