盗撮容疑の教諭、執行猶予中の受験が発覚 採用無効に
2009年5月1日0時18分 朝日新聞
横浜市教育委員会は30日、神奈川県迷惑行為防止条例違反(盗撮)の疑いで3月に逮捕された芝浩二・中学校教諭(32)=横浜市旭区、4月21日に処分保留で釈放=を、7年前の採用試験時に別の罪で執行猶予中で受験資格がなかったことが確認されたため、同日付で採用無効にしたと発表した。
市教委によると、芝教諭は、勤務する同市緑区内の中学校の校内で、着替えをしていた女子生徒6人をビデオカメラで盗撮した疑いで、3月31日に逮捕された。
同教諭は02年に受験、03年4月に採用された。市教委が接見して聴取したところ、00年に東京地裁で強制わいせつ未遂罪で懲役1年6カ月(執行猶予3年)の判決を受けていたことが分かった。犯行は99年で、大学在学中だったという。
禁固以上の刑が執行中、または執行猶予中の人には、採用試験の受験資格がない。試験申込時に受験者は受験資格を満たすと宣誓した書類を提出する。同教諭は、執行猶予中であることを申告していなかった。市教委は「本人の申告を信用した。再発防止にむけて確認方法を検討する」と話した。