盗撮教諭が書類送検、退職金支払い済み…豊橋市教委が陳謝
2009年6月10日14時13分配信 読売新聞
愛知県豊橋市の元中学校男性教諭(35)がペン型カメラで女子高生のスカートの中を盗撮したとして、同県迷惑防止条例違反の容疑で豊橋署から名古屋地検豊橋支部へ書類送検されていたことが10日、わかった。
市は事件を把握しながら、教諭の依願退職を認め、県からの退職金約90万円を支払っていたが、「不適切だった」と謝罪、退職金の自主返納を求める方針という。
同市教委によると、男性教諭は同市立牟呂中学3年の副担任だった今年3月4日午後7時頃、豊橋駅前の書店の文具売り場で女子高生の背後からスカートの中を盗撮しているところを警備員に取り押さえられ、同署に引き渡された。
男性教諭は犯行の理由について明らかにしていないが、「大変なことをしてしまった」と、同6日に依願退職願を出して受理され、3月末で退職。同署は5月12日に男性教諭を書類送検した。
同市教委は県教委に口頭で今回の事件を伝えたが、文書での報告はしていなかった。加藤正俊教育長は「教員としてあるまじき行為。事件が発覚した段階で適正な処理をしなかったことについて判断が甘かった。隠ぺいをしたと思われても仕方がない」と陳謝した。