名大教授ら補助金プール、800万不正経理
2009年6月29日21時14分配信 読売新聞
名古屋大学は29日、医学部の教授と元教授の2人が2002〜05年度に、31回にわたって消耗品を架空発注し、国の科学研究費補助金など約800万円を取引業者に預ける不正な会計処理をしていたと発表した。
このうち、50歳代の教授は約35万円分を私的に流用し、腕時計や自転車、炊飯器などを購入していた。大学は今後、教授会を開き、処分を検討する。
名古屋大では当時、年度内に使い切れなかった科研費補助金は、年度ごとに国へ返還させていた。2人は「年度内に使い切ったように見せるため架空発注した」と話しており、預けた金は翌年度以降、プリンターやUSBメモリーなどの消耗品購入に充てていた。
私的流用の約35万円についてはすでに返還されているが、大学は2人に不正処理をした金額に延滞金を加えた約1500万円の返還を求める方針だ。また、大学は記者会見で、環境医学研究所の元教授と、医学系研究科の元講師も、民間企業からの寄付金の会計処理が大学の内規に反していたことを明らかにした。
2人は、取引先の血液検査会社に対し、検査結果が出た段階で支払わなければならない代金計約2000万円を、検査結果の出る前に支払っていた。