芦原中教諭がパソコン盗難 生徒の個人情報入り 福井
2009年7月14日7時56分配信 産経新聞
あわら市教委は13日、市立芦原中の男性教諭(45)が同校と坂井市の中学校の生徒の氏名、住所、成績評価やサッカー部員の名簿などが入ったノートパソコンを盗まれたと発表した。入っていた個人情報は生徒計525人分と少年サッカー団体約50団体分。パソコンは私物で、あわら市教委は学外への持ち出し禁止などを定めていなかった。
同市教委によると、教諭は11日午前中に学校で仕事をした後、午後0時50分ごろ、坂井市丸岡町のまるおかスポーツランド駐車場に車を止め、後部座席にパソコンの入ったかばんを置いたまま顧問を務めているサッカー部を指導。午後4時50分ごろに車に戻り、パソコンがないのに気付いた。
学校に置き忘れたと思い、学校に戻ったがパソコンはなかった。補導当番だったためあわら署に出かけ、同僚を車に乗せた際に助手席のドアがこじ開けられていたのに気付いたという。
パソコンには平成12〜20年度に担任を務めた坂井市立春江、丸岡中と芦原中計3校の生徒240人の氏名、住所や保護者名、担当の体育の成績評価のほか、12〜21年度の3校のサッカー部員285人分の名簿、役員を務める県サッカー協会の中学生チーム約50団体の名簿が入っていた。パスワードはかけていたという。
県教委は他府県で生徒の情報の入ったUSBメモリーなどの盗難が相次いだ昨年10月、パソコンの持ち出しなどを原則として禁止し、やむをえない場合は暗号化機能の付いた記録媒体を使用するよう通達。あわら市も校長会などを通じて注意喚起を行っていた。ただ私物の持ち出しを禁止することはできず、管理に注意するよう指導していただけだった。
同市教委は教諭に対し厳重注意を行い、県教委も近く処分を決定する方針。