無許可で住宅工事をした疑いで「スーパーサラリーマン清水」を名乗る清水謙行容疑者(49)が逮捕された。複数のリフォーム業者を統括し、交流サイト(SNS)に派手な生活ぶりを投稿。自身がトップの「清水会」と呼ぶ組織をつくり、最大で150人ほどの社員を集めていた。警視庁によると、悪質リフォームなどで昨年2月までの約5年間に100億円超を売り上げたとされる。 スーパーカーに乗り、山積みの札束を前に高級腕時計を見せつける―。清水容疑者はリゾートホテルのプールでポーズを決める様子などを投稿。「悪質リフォームのカリスマ的存在」(捜査幹部)だったという。点検を装って顧客の不安をあおり、不要で相場より高額な工事などを契約させる「点検商法」を組織的に繰り返したとみられる。 建設業法は500万円以上の工事を請け負う場合、業者に国や都道府県の許可を取得するよう義務付けている。清水容疑者らは同一工事の契約を分割し、500万円未満のように装っていた。工事は外注で、行政指導を受けると新会社設立を繰り返していた。