ミャンマーでM7.7の大地震 軍事政権が異例の支援要請の背景は【サンデーモーニング】

■ミャンマーで大地震 死者1600人超 タイでは高層ビルが倒壊 3月28日に発生した、ミャンマーを震源とするマグニチュード7.7の地震。 建設中の高層ビルが一瞬で倒壊したのは、震源から約1000キロも離れたタイの首都・バンコクです。がれきの下敷きになった人も… 救助隊 「気をつけて」 「大丈夫だ、こっちに移動して」 「落ち着いて」 「足が引っかかった?足がはさまれているよ」 29日午後11時時点で、現場にいた作業員のうち9人が死亡、79人の安否が分かっていません。 別の高層ビルでは建物の上からクレーンが落下する様子や、高層階にあるプールから大量の水がこぼれる様子も見られました。 そして、震源地に近いミャンマー中部の都市・マンダレー。路上に避難した僧侶たちが見つめる先の建物が一気に崩落し、辺りは真っ白に。 また、ミャンマーの首都・ネピドーでは、倒壊した建物の隙間に挟まれた母親と子どもの救助活動が行われていました。 ミャンマーの軍事政権は、29日午後11時時点で1644人が死亡したと発表。負傷者も3400人を超えていて、マンダレーに住む日本人2人がけがをしたとの情報もあります。 電気や水道などのライフラインが止まり、通信状況も悪く、犠牲者はさらに増える恐れがあります。 ■軍事政権下のミャンマーに十分な支援は行き渡る? 膳場貴子キャスター: 現在、軍事政権下のミャンマーは内戦も拡大する中で、例えば抵抗勢力の活動地域に十分な支援活動が行き渡るのかという心配があります。 ピースボート共同代表 畠山澄子さん: 既に、甚大な被害が報じられ始めてますが、恐らく全貌はかなりひどいものになるのではないかと思います。 2021年以降、ミャンマーでは軍事独裁政権が続いていますが、今回、トップの国軍最高司令官が国際社会に異例ともいえる国際要請、支援の要請を出してきています。 この人自身は、少数民族・ロヒンギャに対する犯罪の容疑でICCの主任検査官が逮捕状を請求しているような人物でもあるのですが、これまで国際社会と協力したことのない人がそのような要請を出しているという現状は裏返せば、事態の深刻さを物語っているとも言えます。

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