小学校講師、淫行事件「不起訴」と書類偽造疑い 「処分嫌だった」
毎日新聞 2023/7/14(金) 16:59配信
不起訴にしたとする検察官の書類を偽造して勤務先に提出したとして、大阪地検は14日、大阪市立歌島小学校の臨時講師、田中敦朗容疑者(49)を有印公文書偽造・同行使の疑いで逮捕、起訴したと発表した。田中被告は淫行(いんこう)事件で逮捕されて処分が検討されており、市教育委員会の聞き取りに「起訴されていることが知られて懲戒処分を受けたくなかった」と事実を認めていたという。
起訴状などによると、被告は2022年7月、女子高校生にホテルで淫らな行為をしたとして大阪府青少年健全育成条例違反の疑いで。6月2日に大阪簡裁から罰金30万円の略式命令を受けた。そして同15日、大阪市内のインターネットカフェで虚偽の「不起訴処分告知書」を作成。翌日、告知書のコピーを校長に提出したとされる。関係者によると、検察官の名前が入った印鑑を購入して押印していたという。
市教委によると、被告は淫行事件について同2日に釈放された後、市教委の聞き取りに「容疑不十分で不起訴になった」とうその説明をした。市教委が検察の文書を出すよう求め、同16日に校長と被告が地検へ同行することになった。ところが、待ち合わせ時間に校長が到着すると、被告が「もう取ってきました」と言って告知書を出してきたという。疑問に思った校長が地検に問い合わせ、偽造が発覚した。
被告は4月から歌島小の産休補助臨時講師となり、3年生の理科の授業を担当していた。市教委は「学校教育に対する信頼を著しく失墜させる事態になり、誠に遺憾。深くおわびする」とコメントした。【古川幸奈、高良駿輔】
大阪府の宿泊施設で女子高校生にみだらな行為をしたとして、大阪市立小学校の教員が逮捕されました。
大阪府青少年健全育成条例違反の疑いで逮捕されたのは、大阪市立小学校の教員・田中敦朗容疑者(49)です。
田中容疑者は去年7月、相手が18歳未満であることを知りながら大阪府内の宿泊施設で女子高校生にみだらな行為をした疑いが持たれています。
警察によりますと、田中容疑者が府内の路上で女子高校生に声をかけて知り合い、複数回にわたってみだらな行為に及んだということです。
去年9月、女子高校生が府の少年サポートセンターに相談し、発覚しました。
田中容疑者は警察の調べに対し「高校の制服を着ていた女の子とホテルに行ったが性行為はしていない」と容疑を否認しています。
大阪市教育委員会は「早急に事実関係を確認の上、厳正に対処してまいりますとともに、信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。