人環研究科教授らが京大総長の辞職要求 国際高等教育院めぐり

人環研究科教授らが京大総長の辞職要求 国際高等教育院めぐり
産経新聞 2013年3月9日(土)7時55分配信

 京都大(京都市左京区)が今年4月に教養教育を一元的に担う新しい組織「国際高等教育院」(仮称)の設置を予定していることをめぐり、設置に反対する人間・環境学研究科教授らのグループが8日、松本紘総長の辞職を求める署名を大学側に提出した。

 署名は京都大の教職員や学生、他大学の関係者など約350人分。グループには同研究科の教員約130人のうち76人が参加しているという。グループは「国際高等教育院の設置で教養教育は画一化され京大の自由な学風が失われる」と主張。「松本総長は反対意見を無視して強引に設置を決めた」としている。

 グループは新組織設置に反対する約1360人分の署名も提出している。

 新組織設置は平成5年に教養部が廃止されてから手薄になったとされる教養教育に力を入れることが狙いで、計画から実施まで一元的に行う。今年4月の設置後、まず授業の内容や成績評価の方法などを検討したうえで、来年以降に実際の教育を始める。

 現在は、各研究科から独立した高等教育研究開発推進機構が教養教育の計画を立案し、各研究科が授業を行っている。(前田武)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする