<体罰>児童41人連続で平手打ち 小学教諭処分 福岡

<体罰>児童41人連続で平手打ち 小学教諭処分 福岡
2009年8月4日22時49分配信 毎日新聞

 福岡市教委は4日、学校が許可していない「おやつ」を遠足に持参したり、もらって食べた児童ら42人のほおをたたくなどの体罰を加えたとして、城南区の市立小学校の男性教諭(41)を懲戒処分(戒告)にしたと発表した。けがをした児童はいなかったという。男性教諭は市教委の調査に「決まりを守らない児童が多く、感情的になってしまった。反省している」と話しているという。

 市教委によると、処分は同日付。男性教諭らは4月27日、同校体育館であった5年の合同体育の授業中、3日前(24日)に実施した遠足のおやつについて「学校で決められた以外のお菓子を持ってきたり、食べたりした子はいるか」と尋ねた。

 児童99人中41人が「食べた」などと申告したため、学年主任がその場に立たせたところ、この男性教諭が児童の列の間を駆け抜け、手のひらや甲で41人のほおを1回ずつたたいた。また、決まりを守っていた男子児童に対しても「聞く態度が不まじめだった」と、ひざの下付近を足の裏で押すようにけった。

 体育館にはこの教諭以外にも、学年主任ら2人の教諭が同席していたが「(男性教諭が)いきなり走り出してたたき始めたのでびっくりし、止めようがなかった」と話した。

 この小学校では遠足時のおやつを学校が配布した菓子に限定している。

 児童から事情を聴いた母親が同日中に学校に連絡するなどして発覚した。市教委は「体罰によらない指導を徹底するため、今年度から新たな取り組みについて検討を始めたばかり。体罰の一掃に努めていきたい」と話した。【鈴木美穂】

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