8大会連続のサッカーW杯出場を決めた日本代表の選手たちに限らず、多くの日本人選手たちが海外リーグでプレーしている。だが、その中には評価を上げた選手もいれば、残念ながら評価を下げてしまった選手もいる。欧州シーズンが終盤戦に突入したところで、海外日本人選手の「評価UP」&「評価DOWN」のトップ5を選びたい。 まずは「評価UP」の5人。第5位は前田大然(セルティック)だ。2022年冬にスコットランドに渡って以降、自慢のスピードを武器に活躍はしていたが、古橋亨梧の影に隠れて“脇役”の印象が強かった。だが、その古橋の移籍でポジションを左サイドからセンターFWへと移し、そして髪の毛を伸ばし始めたことを機にゴール量産態勢に入り、今季ここまで公式戦43試合で30ゴールをマークしている。やはり「ゴール」という分かりやすい結果は間違いなく評価アップに繋がる。クラブは大幅給与アップでの契約延長のオファーを準備しているようだ。 第4位には三笘薫(ブライトン)を選びたい。今さら説明不要の稀代のドリブラーだが、2023-24シーズンは後半戦を故障で棒に振ったこともあって公式戦26試合3得点6アシストに終わっていただけに、今季は三笘個人にとって非常に重要なシーズンだった。その中で、ここまで公式戦34試合8得点3アシスト。リーグ第25節のチェルシー戦で挙げた超絶トラップからのゴールが自身2度目のプレミアリーグ月間最優秀ゴールに選出されるなど印象度も抜群で、再びその名を知らしめているシーズンになっている。ドイツの移籍情報サイト「Transfermarkt」の市場価値では現在、久保建英を抜いて日本人トップの4500万ユーロ(約73億円)だ。 第3位には田中碧(リーズ)を推す。昨季まで所属していたデュッセルドルフがドイツ2部だったこともあり、欧州での知名度、評価は高くなく、リーズでも開幕当初は満足に出番を得られていなかった。しかし、同ポジションのチームメイトの負傷によって得たチャンスに好パフォーマンスを披露し、そこから試合を重ねる毎に評価を高め、今季公式戦42試合4得点2アシストをマーク。ボランチの位置からピッチ全体を動き回りながらパスを捌き、チームの司令塔としてゲームをオーガナイズし、熱狂的な本場サポーターも虜にしている。リーズは現在、チャンピオンシップ(イングランド2部)で2位。チームとともに来季のプレミア昇格からさらなる飛躍を期待したい。