13日に開幕する2025年大阪・関西万博。約半年に及ぶ期間中、約2800万人が訪れるとされ、警察も不測の事態に備えるべく、全国から2200人の応援を含む最大約1万人の警察官を動員する方針だ。一方で、これまで日本で開催された万博では、窃盗やアジ演説、会場での事故など多くのトラブルが起きた。大阪・関西万博を無事に終えられるのかにも注目が集まる。 55年前の1970(昭和45)年の大阪万博。183日の期間中、1日平均35万人、延べ6421万人が入場した。 期間中最も多く発生したのが、すりや置引などの窃盗事件だ。刑法犯発生件数全1713件のうち9割を超える計1611件が発生したが、検挙は96件108人にとどまる。このうち、展示品の盗難も13件発生したという。 興味深い事件としては、開会日の3月15日、最寄り駅で起きた反万博のデモ事件の参加者計67人を逮捕した鉄道営業法違反事件や、4月26日から1週間、太陽の塔(高さ約70メートル)の右目部分に立てこもった男がアジ演説を行った事件などがある。この年は日航機「よど号」ハイジャック事件が起きたこともあり、後者は「アイジャック」事件と呼ばれたという。 このほか、国内の万博では、大阪市で平成2年に開かれた国際花と緑の博覧会では開幕翌日の4月2日、会場内を遊覧する「ウォーターライド」の転落事故が発生。その後もトラブルには事欠かず、『事故博』とも揶揄(やゆ)されたという。 昭和60年に茨城県つくば市で開催された国際科学技術博覧会や平成17年の「2005年日本国際博覧会(通称、愛・地球博)」では大きなトラブルは見られなかった。