この作品、見逃してない? アマゾンプライム・ビデオ『リーチャー 〜正義のアウトロー〜』は寡黙で強い主人公にスカッとさせられる!

人気作家リー・チャイルドの“ジャック・リーチャー”シリーズを原作に、元アメリカ陸軍憲兵隊特別捜査官で、現在は全米を放浪しているジャック・リーチャーの活躍を描いたドラマ『リーチャー 〜正義のアウトロー〜』。ジャック・リーチャーという名前を聞いてトム・クルーズの顔を思い浮かべた人も多いだろうが、それも正しい。トム・クルーズが主演を務めた映画『アウトロー』とその続編『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』の原作も同シリーズだからだ。 映画は映画で面白かったが、小説のジャック・リーチャーとトム・クルーズのイメージが少々異なるのも事実。というのも、小説のリーチャーは2m近い高身長の巨漢で、立っているだけで威圧感のある男なのだ。その点、ドラマ版でリーチャーを演じるアラン・リッチソンは筋骨隆々で、身長も190cm超え。小説のイメージをより意識した配役が実現し、ドラマ版リーチャーは原作ファンからも好意的に受け入れられた。プライム・ビデオのオリジナルシリーズとして誕生したドラマ版はシーズン1から高く評価され、シーズン2は“2023年にプライム・ビデオで最も視聴された作品”に。現在はシーズン3が最終話まで配信されたばかりだが、すでにシーズン4の制作も決定している。 なぜそこまで愛されているかというと、やはりリッチソン演じるリーチャーの魅力なしに語ることはできない。寡黙だがほどよい茶目っ気も持ち合わせていて、戦うとやたら強いリーチャーは、とにかくスカッとさせてくれるヒーロー。かつては陸軍憲兵隊の特別捜査官だっただけに洞察力や判断力にも長けていて、肉体的に屈強なだけではないところも見せてくれる。そんなリーチャーが何らかの事態に直面し、解決せざるを得ない状況に陥っていくのがシーズンごとの流れだが、たっぷりの存在感と穏やかではない過去のせいもあり、妙にトラブルを引き寄せてしまうのがリーチャーという人。おそらく本人はのんびり放浪していたいだろうに、そうはいかない展開が面白さを生む。 シーズン1は、リーチャーが無実の罪で逮捕されるところから始まった。そのせいで小さな町の連続殺人事件に関わることになってしまった彼は、やがて町の背後に横たわる秘密を追うことに。地元警察の気丈な女性警察官や生真面目なエリート警部とともに、悪をあぶり出していく。連続殺人事件だけあって人がどしどし死ぬなど凄惨な描写もあり、一見のんびりした町の空気とのミスマッチが作品全体のトーンに。何事にも動じず我が道を行くリーチャーと、彼の周りで起こる緊迫の出来事の対比にも重なっていた。その中で、実はやたらモテるリーチャーと、彼とタッグを組む女性警察官のロマンスも描かれる。 シーズン1がバディでの活躍を描いたシーズンだとしたら、続くシーズン2はチーム戦だった。シーズン2では、リーチャーの憲兵隊時代が鍵に。かつての仲間が次々と不審な死を遂げる事態を受け、残された数人の仲間とともに復讐に乗り出していく。そうする中、リーチャーたちはアメリカを揺るがす巨大な陰謀を目の当たりにすることに。このシーズンの見どころは、スキルの高い仲間たちとチームになって戦うリーチャーの楽しそうな姿だった。ちなみに、シーズン2では仲間の1人としっかり男女の関係になる。 そして、シーズン3は過去最もハラハラさせるシーズンに。原作の第7作『宿敵』をベースにしたシーズン3は、麻薬密売に関わる巨悪の屋敷にリーチャーが潜入。そこに、リーチャーがかつて殺したはずの悪党との因縁や、巨悪を追う麻薬取締局捜査官との協力関係が絡んでくる。いわば“リーチャー、潜入捜査をする編”なのだが、それだけに正体がバレるの? バレないの? の緊迫感が終始充満。どんな時も動じないリーチャーがこのシーズンではだいぶハラハラさせてくれるし、リーチャー以上に巨大な男が登場し、無敵のリーチャーを痛めつけるという珍しい展開も待つ。そして、シーズン3のロマンス相手は、協力関係を結ぶ麻薬取締局捜査官だった。 前述のようにシーズン4の制作も決定している『リーチャー 〜正義のアウトロー〜』だが、これまでは1シーズンにつき小説1作分が主なベースになっていた。となると、原作小説はすでに30作近くに上るためネタはまだまだありそう。ドラマ版ジャック・リーチャーの活躍も、この調子で長く続くことを願っている。

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