生まれたばかりの赤ちゃんを自宅に放置した疑いで6日、上田市の16歳の少女が逮捕された事件。 放置した経緯など事件の詳細についてはこれから捜査が進みますが、もし予期せぬ妊娠をした場合どのようなサポートがあるのか、県の相談窓口を取材しました。 上田市のうえだみなみ乳児院。 県の委託を受け、予期せぬ妊娠に悩む人の相談窓口「にんしんSOSながの」を開設しています。 2023年度は267件の相談が寄せられましたが、10代後半から20代前半が半数を占め、誰にも相談できずに悩んでいるケースも多いといいます。 社会福祉法人敬老園 うえだみなみ乳児院・朝倉和佳奈さん: 「深刻な方だと幼少期からの親御さんからの虐待があったり、不適切養育などが背景にあり、なかなか困ったときに身近な家族にSOSを出せない人もいる」 こうした事件を防ぐために、身近にSOSを出せる相手が必要と話す朝倉さん。 にんしんSOSながのでは、社会福祉士や保育士などが24時間365日、電話とメールで相談を受け付けています。 出産を望むのか望まないのか。 産むのであればどのように育てていくのか、選択肢を提示するとともに病院や仕事、住まいの確保などについて関係機関と連携して支援にあたります。 うえだみなみ乳児院・朝倉和佳奈さん: 「すごく相談するハードルは高いと思うが、小さいSOSでも相談してもらえば私たちが必ずなんとかするので、最初の一歩の相談を勇気を出してぜひしてもらいたい」