高知市の造船会社の元社員2人が79万円を横領したとして逮捕されました。会社の調査では2人の着服総額は15年間で8700万円に上るということです。 業務上横領の疑いで逮捕されたのは高知市仁井田にある大永造船で総務経理部長だった廣見崇容疑者(53)と執行役員を務めていた久保智容疑者(73)です。 2人は共謀して2021年8月会社の金79万2千円を横領した疑いが持たれています。警察によりますと2人は容疑を認めているということです。 この事件をめぐっては大永造船は会社の金を着服したとして2人を相手取って弁護士費用を含め9600万円の損害賠償を求めています。 大永造船によりますと2人は共謀してうその請求書で小切手を振り出すなどして2007年から15年間にわたり着服を繰り返していたということです。 廣見容疑者がおととし7月から体調不良を理由に休職し、経理を代行した社員が不正に気付きました。大永造船は去年12月高知東署に告訴状を出しました。警察は余罪があるとみて捜査しています。 元社員2人の逮捕を受け大永造船の榊原英之社長は「社内調査で把握した2人の着服総額は8700万円に上る。警察の余罪の捜査に全面的に協力していく」とコメントしています。