4月9日、傷害の疑いで現行犯逮捕された女優の広末涼子容疑者(44)の身柄が、静岡地検浜松支部に送検された。事件の全容が徐々に明るみになるいっぽう、“不可解な点”も浮上している。 事件のきっかけとなったのは、7日夜に広末容疑者が起こした交通事故だった。静岡県掛川市の新東名高速道路で、自らハンドルを握る乗用車を運転中に大型トレーラーに追突。同乗していたマネージャーとみられる男性とは、別々の病院に搬送された。広末容疑者は治療を待つ間に病院内を歩き回り、それを制止した看護師に蹴る、ひっかくなどしてけがを負わせたという。 いっぽう交通事故を起こしたのは、奈良県から東京方面に向かう途中だったという。 「事故発生前には、浜松市内のサービスエリアに立ち寄っていたそうです。この時も見知らぬ人に大声で話しかけたり、自ら『広末でーす』と名乗ったりする姿が目撃されていました。また、このサービスエリアでは、車に同乗していた男性と運転を交代したことも明らかになりました」(スポーツ紙記者) 警察官が事故現場に駆け付けた際には、立ったり座ったりするなど落ち着きのない様子も見られたという広末容疑者。事故後の検査でアルコールは検出されなかったが、数々の不審な言動からは精神状態が不安定であったとも推察できる。 そんななか、とりわけ疑問視されているのは移動手段だ。 「奈良から東京まで高速道路を使って移動すると、片道約450km、約6時間かかります。乗用車での往復は労力を要しますし、仕事終わりの深夜に運転するとなれば疲労感も増すでしょう。 広末さんほど知名度が高い女優であれば、新幹線や飛行機を移動手段に選ぶことも不自然ではありません。長距離移動にもかかわらず、あえて乗用車で移動していたことには疑問が残ります」(前出・スポーツ紙記者) 広末容疑者が乗用車で移動していたことに、ネットでも驚く声や疑問を抱く声が上がっている。 《広末涼子、奈良の仕事から車で帰ってたんや 新幹線とか飛行機じゃないんや…って思っちゃった》 《広末涼子は奈良から東京への車移動の途中で事件を起こしたの? なんでその距離で新幹線じゃないの? 広末涼子でしょ?》 《広末涼子、奈良から自分で車を運転して移動してるのエグいな。仕事の交渉とかも全部自分でやってるらしい。やっぱ独立すると大変なんだな》 90年代に“ヒロスエブーム”を巻き起こし、母親になってからも女優としての地位を築いてきた広末容疑者。しかし’23年6月、人気シェフの鳥羽周作氏(46)とのW不倫が報じられてから風向きが大きく変わることに。 「当時の所属事務所は、W不倫が発覚した広末さんに無期限謹慎処分を下しました。不倫騒動によって広告契約をしていた4社は公式ホームページなどからCM動画を削除し、クランクイン直前だった映画製作も延期に。損害賠償金や違約金は億単位に上ると報じたメディアもありました。彼女は昨年2月に独立し、自らが社長を務める個人事務所を立ち上げています。その際、長年お世話になった前事務所には、“けじめ”として相応の賠償金を支払ったと言われています」(芸能関係者) 3月28日放送の『ザ・共通テン!』(フジテレビ系)では、不倫騒動以来約2年ぶりとなる地上波全国放送復帰を果たした広末容疑者。番組では、ホームページに寄せられた仕事のオファーを自分で全てチェック、判断していることを明かし、独立後の大変さを語っていた。 また「自分が指示するとか育てるとか、偉そうな立場になったことがなかったので、それが最初、難しくて……」と、人材育成の難しさも吐露。また「今、自分のブランディングもちょっとよく分からなくなってる」とも語っており、社長業と女優業の両立に頭を悩ませていた。 広末容疑者が現在置かれている厳しい状況について、前出の芸能関係者は言う。 「最近では仕事も増え、再び軌道に乗っていたように見えていましたが、経済的には余裕がなかったのかもしれません。前事務所に賠償金を支払ったと言われていますが、前夫のキャンドル・ジュンさん(51)との離婚に伴って子供たちの親権は彼女が持つこととなりました。家族を養うためにも必死だったのではないでしょうか。 今回の件に関して言えば、奈良から東京までの高速道路代は往復で1万8000円ほど、ガソリン代も往復で1万円強とトータル3万円前後。映画の撮影で奈良県を訪れていたそうですが、自分と同乗者を合わせた交通費を節約しようとしていた可能性も考えられます」 全盛期には“国民的アイドル”として親しまれた広末容疑者。今年はデビュー30周年の節目だったが、再スタートの陰では抱えきれないほどの苦悩に苛まれていたのだろうか――。