アメリカ・ルイジアナ州の裁判所の判事は11日、パレスチナ自治区ガザ地区への侵攻をめぐるデモを主導したとして逮捕された元大学院生について、国外追放の対象とみなす判断を示しました。 アメリカのトランプ政権は、去年、コロンビア大学で起きたイスラエルのガザ侵攻に抗議するデモをめぐり、活動を主導したとして元大学院生のマフムード・カリル氏を逮捕していました。 NBCなどによりますと、トランプ政権はカリル氏に対し、グリーンカードを持っているものの「指定テロ組織であるハマスと連携した活動を主導した」として、国外追放させることができると主張していました。 ルイジアナ州の裁判所の判事は11日、トランプ政権の主張を認め、カリル氏を国外追放の対象とみなす判断を下したということです。 カリル氏は判決を受け、法廷で、「この裁判所には、適正な手続きと基本的な公平性が存在していない」などと述べたということです。 控訴の期限は、23日までとしています。