愛媛県で担任に投げられ小4男児骨折
2009.11.18 19:35 産経新聞
愛媛県の公立小学校で小学4年の男児2人が担任の40代の男性教諭に投げ倒され、1人が骨折していたことが18日、分かった。県教育委員会が同日、教諭を戒告の懲戒処分にした。
県教委によると、教諭は6月中旬、男児2人が同級生の女児に悪口を言うなどの意地悪をしたとして、それぞれの頭を1回たたいた後、脇腹付近を抱えて計4、5回、投げ倒したり押し倒したりした。1人が1週間後に病院で受診し、左脚の骨折が分かった。もう1人にはけがはなかった。
教諭は「体罰はいけないと分かっていたが、感情的になってしまった。大変申し訳ない」と反省しているという。
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2009年11月19日(木) 愛媛新聞
児童骨折させた教諭戒告 県教委5カ月後公表
県教育委員会は18日、東予の公立小学校の40代男性教諭が6月に児童を投げ倒すなどして骨折させたとして戒告処分にしたと発表した。刑事事件として立件されてもおかしくない行為にもかかわらず、事実の公表は5カ月後。度を超えた加害行為に加え、消極的とも受け取れる県教委の不祥事公表の姿勢は、愛媛教育と社会の一般常識との隔たりを示した格好だ。
処分は同日、県庁で開いた11月定例会で決めた。
県教委によると、同教諭は6月中旬、担任の4年生の学級で女子に意地悪をして泣かせたとして、休み時間に男子児童2人を指導。感情的になって2人に対し頭を1回たたき、両脇腹を持って投げ倒し、両腕をつかんで押し倒すなどの行為を4、5回繰り返したという。このうち1人が左腓骨骨折(全治4週間)をした。教諭は両児童と保護者に謝罪し反省しているという。
懲戒処分は重い順に免職、停職、減給、戒告。今回の処分の軽重について、藤岡澄教育長は「単なる暴力ではなく、教育的指導の過程で起こった。治療期間も1カ月を超えないことから、内規に照らし戒告とした」と説明。体罰に関しては「起こらないよう徹底してきたつもりだが、発生して残念だ」と述べた。
処分の審議は非公開。県教委は内規を理由に校名、教員の氏名、年齢などは非公開とした。