私立青雲中の体罰:学園、生徒への体罰認める 教諭ら4人処分 /長崎
2009年11月27日16時0分配信 毎日新聞
時津町の私立青雲中学校(中嶋将晴校長)に通っていた中学2年の男子生徒(13)が盗みの疑いをかけられ、教諭に暴行を受けたとされる問題で、学校を運営する学校法人青雲学園(小田信彦理事長)は26日、生徒に対する体罰を認め、教諭ら4人を減給などの懲戒処分にしたと発表した。
同学園によると、生徒の担任教諭(29)が今年5月、生徒が寮でヘッドホンステレオを盗んだ疑いを持ち、生徒を聴取した際に左肩を足で突いた。さらに、学年主任(55)は生徒の授業中の態度を改めるため、昨年10月に教室で平手で3回顔をたたき、唇にけがを負わせたとしている。
14日付で担任教諭と学年主任を減給処分に、中嶋校長と寮監長代行(56)を厳重注意などの処分とした。減給内容について同学園は明らかにしていない。
一方、生徒側の説明では、今年5月の2日間で計約19時間半にわたり寮内の会議室に閉じ込められ、5人の教諭から怒鳴り続けられたと主張。その際、別の教諭2人から左肩をけられるなどし、生徒は3週間のけがを負ったとしている。
生徒は9月に退学。生徒とその両親は傷害などの容疑で今年6月に教諭2人を県警時津署に告訴し、同10月には同学園などを相手取り、3960万円の損害賠償を求める訴訟を長崎地裁に起こしている。【柳瀬成一郎】
〔長崎版〕
11月27日朝刊