特別支援学級わいせつ免職:学校、市教委に11日間報告せず /栃木
毎日新聞 2009年12月1日 地方版
◇課長、遅れを認める
学校内で特別支援学級の女子の胸を触るわいせつ行為があったとして、県教育委員会が男性元教諭(58)を懲戒免職処分にした問題で、学校は被害者の保護者からわいせつ行為の連絡を受けた後11日間、宇都宮市教委に報告していなかったことが30日、分かった。学校内での隠ぺいとも取れる対応で、市教委も学校からの報告が遅かったことを認めた。
元教諭は9月28日、教室内で少人数指導をしていた際に、シャツの上から女子の胸を触った。県教委によると、10月5日に女子の保護者から学校の担任に、被害についての相談があった。しかし、市教委によると、学校側から市教委に教諭のわいせつ行為の報告があったのは、同16日だった。
教育委員会への報告が、保護者の相談から11日後だったことについて、市教委の担当課長は30日、「遅かった。もうちょっと早く報告と相談をしてほしかった」と、学校側の対応の遅れを認めた。
遅れた理由について、担当課長は「学校で独自に調査をしていたことで、保護者との連絡もあり、遅れたと聞いている」と述べた。しかし、市教委によると、同校は他の児童・生徒に対するわいせつ行為があったかどうかの被害調査をしていないほか、事態を説明する保護者会も開いていない。
県教委は監督責任として男性元教諭の勤務校の校長を減給1カ月の懲戒処分にし、市教委は教頭(副校長)を文書訓告にしている。【葛西大博】