東大が助教を処分 「記載ミス」と弁明

東大が助教を処分 「記載ミス」と弁明
2010年4月2日13時3分配信 産経新聞

 東京大学(東京都文京区本郷)は2日、採用選考の際に偽造した大学の卒業証明書を使っていたなどとして、同大大学院工学系研究科のアニリール・セルカン助教=トルコ国籍=(37)を3月31日付で懲戒解雇相当とした。セルカン助教は虚偽の履歴書について「記載ミスだ」と弁明していた。

 セルカン元助教はすでに同月15日に辞意表明したため、民法上は同月29日に辞職は成立している。

 同大によるとセルカン元助教は平成17年5月、同大の採用選考で、実際には卒業してないのに、米国のイリノイ工科大学やトルコのイスタンブール工科大学など計3校の卒業証明書を偽造するなどして学歴を詐称。さらに自身の研究実績報告書を作成する際に、他文献から計16カ所を盗用するなどした。

 セルカン元助教は実際にはトルコの別の大学などで学位を取得していた。

 同大によると助教は、講師に次ぐポジションだとという。

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