県立医大:不正防止に内部監査室 板倉教授が理事長就任 /和歌山
2010年4月2日13時9分配信 毎日新聞
国の科学研究費補助金(科研費)など1億円を超す不正経理があった県立医大(和歌山市)で、板倉徹教授(64)が1日、理事長(学長)に就任し、内部監査室を設けた。一方、板倉理事長に辞令交付した仁坂吉伸知事も同日、市町村課長をトップとするプロジェクトチームを発足させ、大学と連携し改革を進めるとした。
内部監査室は元県出納局長をトップに各課の副課長らで構成、科研費や入札などを監査する。研究員だけで行われていた物品検収を企画課員もし、納品書などの書類と消耗品や機器を確認する。
板倉氏は教職員を前に、「私を含め不適正な経理があったことを心からおわびする。二度と起こらないようなチェッククシステムが必要だ」と述べた。
一方、仁坂知事は「学内の意思決定システムには問題があるのではないか。どう担保したらいいのか、全部お任せでは困るというのが今回の結論だ。相談して(改革の)原案を作ったらいい」と述べた。【加藤明子、山下貴史】
4月2日朝刊