交通遺児育英会評議員で文教大教授をひき逃げ容疑で逮捕、5人にけが負わす/神奈川・大和
2010年5月29日0時0分配信 カナロコ
相模原南署は27日、道交法違反(ひき逃げ)と自動車運転過失傷害の疑いで、大和市下鶴間2丁目、文教大学国際学部教授山田健三(通称名・紘祥)容疑者(66)を逮捕した。同容疑者は保護者を交通事故で亡くすなどして、経済的に困難となった遺児に奨学金を貸与する財団法人「交通遺児育英会」の評議員も務めていた。
逮捕容疑は、27日午前11時40分ごろ、相模原市南区鵜野森2丁目の県道で乗用車を運転し、信号待ちをしていた乗用車に追突。計3台の玉突き事故となり、追突された乗用車の埼玉県所沢市の無職男性(71)ら男女計5人に首を打つなど全治2週間のけがを負わせ、逃走したとしている。
同署によると、同容疑者は容疑を認めている。逃走理由について、同容疑者はあいまいな供述をしているといい、同署はさらに詳しく調べている。被害者が逃走車のナンバーを覚えていたという。
文教大学は28日、「被害に遭われた方、関係の皆様に深くおわびします」とのコメントを発表した。
交通遺児育英会の石橋健一専務理事は「交通遺児の方への支援をどうやって充実させるかを考え活動しているのに、事実であれば解任も考えなければならない大変な問題。遺児の方には頭を下げるしかない」と謝罪した。