元教諭の盗撮・わいせつ:被告に有罪判決 「更生の機会与える」−−松江地裁 /島根

元教諭の盗撮・わいせつ:被告に有罪判決 「更生の機会与える」−−松江地裁 /島根
2010年6月1日16時40分配信 毎日新聞

 盗撮目的で勤務先の学校の女子トイレに侵入したほか、女子高生2人にみだらな行為をし児童ポルノを製造したなどとして、建造物侵入や児童買春・児童ポルノ禁止法違反などの罪に問われた私立開星中学・高校の元教諭、河合宣和(ひさかず)被告(33)=松江市、懲戒解雇=の判決公判が31日、松江地裁であった。吉井隆平裁判官は「悪質で刑事責任も軽視できない」と指弾する一方、「更生の機会を与えるのが相当」と述べ、懲役2年6月、執行猶予3年(求刑・懲役2年6月)の有罪判決を言い渡した。
 判決などによると、河合被告は仕事のストレスなどで生じた自らの欲求を満たすため、今年3月、盗撮目的で同校の体育館女子トイレに侵入し、設置したカメラで利用者の姿を撮影した。また、一昨年8月と昨年2月には、18歳未満であることを知りながら、携帯サイトで知り合った女子高生とホテルでそれぞれみだらな行為をし、わいせつなポーズをさせたうえで児童ポルノを製造した。
 判決では、被害者らに謝罪の手紙を作成するなど反省の態度を示していることや、教員としての勤務態度は周囲から評価されていたことも考慮。判決の言い渡し後、吉井裁判官は河合被告に対し「信頼している人も多く、影響も大きかったことを忘れないでほしい」と説諭した。【目野創】

6月1日朝刊

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