就活担当職員がセクハラ、女子大生就職できず 芦屋大

就活担当職員がセクハラ、女子大生就職できず 芦屋大
2010年6月16日16時27分 朝日新聞

 芦屋大学(兵庫県芦屋市)で、学生の就職活動を支援する40代の男性嘱託職員が、担当していた当時4年生の女子学生にセクシュアル・ハラスメント(性的嫌がらせ)をし、昨年9月に諭旨免職になっていたことが同大学などへの取材でわかった。女子学生は今春卒業したが、セクハラのショックで就職活動を中断し、就職できなかったという。

 同大学広報課によると、男性職員は昨年1月、人材派遣会社の紹介で、同大学の「キャリア支援センター」(旧就職課)で派遣職員として働き始めた。企業に提出する学生の自己紹介書「エントリーシート」の書き方を指導したり、模擬面接の相手を務めたりしていた。同年7月、大学の嘱託職員になったという。

 女子学生から相談を受けた弁護士によると、男性職員は同年6月ごろから、支援センターを訪れた女子学生を学外に呼び出したり、体に触ったりするようになった。「僕のことを好きになるよ」などの電子メールも一方的に送りつけていたという。

 学生が恐怖心からセンターに行かなくなると、電話で「学校が終わったら(君の)自宅に行くから、家に居とけよ」などとすごんだこともあったとされる。弁護士は、ほかの複数の女子学生もセクハラ被害にあった、としている。

 芦屋大学は男性職員のセクハラを認定し、同年9月30日付で諭旨免職にした。同大学広報課は、セクハラの内容や被害を受けた学生の人数について「プライバシーにかかわることなので答えられない」としている。(阿久沢悦子)

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