<練馬高校>プールの水、1カ月出しっ放し…510万円相当
毎日新聞 2010年9月6日(月)22時17分配信
東京都教育庁は6日、都立練馬高校(練馬区)が7月下旬から約1カ月間、プール(25メートル)に水を注入したままにして、推定約6600立方メートル(約510万円相当)の水道水を流出させたと発表した。水温を下げて藻の発生を防ぐためだったが、バルブを調節せず水道メーターも確認しなかった。教育庁は、関係した教職員に水道料金の一部を弁償させることも検討する。
教育庁によると7月20日、保健体育担当の男性教諭(47)が同校経営企画室長の了承を得てバルブを緩め、放置した。8月23日に都水道局の検針員から指摘があり、1日の水道使用量が通常の約10倍に上っていることが判明、24日にバルブを閉めた。
プール1杯分の水量は約550立方メートル。無駄遣いした水は12杯分に上り、4人家族が約20年間使う量に相当するという。副校長は取材に「猛暑のため、例年より多めにバルブを開けてしまったようだ」と話している。
同様の水の無駄遣いは6月、前橋市の市立小学校でもあり、約7900立方メートル(約150万円相当)が流出した。市内の市立学校の校長、教頭、教育委員会事務局の管理職が分担して弁償したという。【真野森作】