「いじめ、なかったと言えず」 小6自殺で校長が漏らす 群馬
産経新聞 2010年11月6日(土)7時57分配信
桐生市立新里東小6年の上村明子さん(12)が自殺した問題で、同小の岸洋一校長が「(上村さんに対する)いじめがなかったとは言い切れない」と市関係者に漏らしていたことが5日、分かった。岸校長は公の場では一貫して、いじめの存在を否定してきた。市教育委員会は8日に公開で開く臨時会を通じ、いじめの存否を判断するが、岸校長のこうした言動が影響を与えそうだ。
市関係者は上村さんが自殺した10月23日以降、複数回にわたり岸校長と面談。岸校長に対し、上村さんに対するいじめの存否について質問してきた。岸校長は一貫して、いじめの存在を認めてこなかったが、5日になって、存在をほのめかすような発言に転じたという。
岸校長から事情を聴いた市関係者によると、上村さんは5年生の時点でクラス内に数人の友人がいた。だが、6年になると友人らとは別のクラスになって孤立。給食時にグループに入れず、独りで食べることが目立つようになった。
また、給食時に担任教諭がクラスで不在になるケースが多く、上村さんの状況把握が遅れた。さらにクラスは教諭が児童をコントロールできない学級崩壊状態で、市関係者は「(上村さんの)孤立に拍車がかかった」と分析している。
臨時会では、こうした経緯が報告される見込みだが、予定していた岸校長の出席は5日になって、混乱を避けるため見送られた。
このため、事前に市教委側が岸校長ら学校側から聞き取りした報告書を臨時会に提出し、協議を進めることになった。市学校教育課は「臨時会で、いじめの存否に一定の見解を出したい」として、臨時会の結論を8日に上村さんの家族に報告し、保護者会を開く方向で調整している。