県立医大不正経理:今年度中に1億7000万円を返還 関与の教授ら負担 /和歌山

県立医大不正経理:今年度中に1億7000万円を返還 関与の教授ら負担 /和歌山
毎日新聞 2011年2月24日(木)14時57分配信

 国の科学研究費補助金(科研費)や委託費を巡る県立医大(和歌山市)の不正経理問題について、県は23日の県議会本会議で、最終返還額が約1億7000万円に上り、大学側が今年度中に全額返還すると説明した。関わった教授らが最終的に負担する。
 中拓哉県議(公明)の一般質問に、西上邦雄・福祉保健部長が答えた。不正額は約1億3000万円で加算金も加わる。22日現在の返還額は約1億1000万円で大学が立て替えているが、大学への返済を約束する念書を教授らに書かせる。板倉徹学長は今年度中に一括して大学へ返済するという。西上部長は「大学の取り組みの進捗(しんちょく)状況を把握し、必要に応じて指導助言したい」と述べた。
 会計検査院によると、物品購入時に架空の納品書や請求書などを業者に作成させて年度をまたいで金を使えるようプールしたり、虚偽書類を作成して発注とは別の物品を購入し金を過大に交付させたりしていた。【山下貴史】

2月24日朝刊

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