三重大准教授、論文捏造か…告発文は66点指摘
読売新聞 2011年3月1日(火)9時25分配信
三重大学大学院生物資源学研究科の40歳代の男性准教授が書いた論文に名古屋大助手時代のものも含め、データの改ざんや捏造(ねつぞう)の疑いがあるとして、三重大と名古屋大がそれぞれ調査に乗り出した。
文部科学省が先月24日、「論文の捏造や改ざんに関する告発文が届いている」と両大学に連絡、調査を指示していた。
両大学によると、准教授の専門は食品機能化学。1992〜2004年に名古屋大で助手を務め、その後、三重大に移った。96〜10年に発行された海外の科学誌5誌に10論文を投稿したが、別の実験のデータや画像を複写して使用した疑いが持たれている。告発文は、捏造や改ざんが計66点あるとしている。