<集団登校事故>検察側禁錮2年を求刑 宇都宮地裁
毎日新聞 2011年4月20日(水)19時7分配信
宇都宮市立横川東小近くの市道で集団登校の列に乗用車で突っ込み児童5人に重軽傷を負わせたなどとして、自動車運転過失傷害罪に問われた宇都宮市中河原町、同小教諭、吉澤伸介被告(57)の論告求刑公判が20日、宇都宮地裁(崇島誠二裁判官)で開かれ、検察側は禁錮2年を求刑した。
検察側は「前方注視という最も基本的な注意義務を怠っており過失は極めて重大」と述べた。現在も精神的ショックやリハビリのため通院する児童がいることを挙げ、「結果は重大」と主張。さらに「児童の保護者らが厳しい処罰感情を持つのは至極当然」と指摘した。また、この事故の後にもレンタカーを借りて別の人身事故を起こしていることから、「再犯の可能性は極めて大きい」とした。
起訴状などによると、吉澤被告は昨年10月20日午前7時50分ごろ、宇都宮市下栗町の横川東小正門前の市道で、ハンドル操作を誤り児童の列に突っ込み、同小5年の女児の左足を折るなど、2〜5年生の男女5人にけがをさせた。また、在宅起訴後の1月9日夕には、学校から車の運転をしないよう指導を受けていたにもかかわらず、同市内でレンタカーを運転し別の人身事故を起こしたとしている。【吉村周平】