児童の列に突っ込む 元小学校教諭に有罪判決 宇都宮地裁
産経新聞 2011年5月9日(月)11時38分配信
栃木県宇都宮市で昨年10月、市立横川東小学校の正門付近で登校中の児童の列に乗用車で突っ込み、児童5人にけがを負わせたなどとして、自動車運転過失傷害罪に問われた同市、元同小教諭、吉沢伸介被告(57)=懲戒免職=の判決公判が9日、宇都宮地裁(崇島誠二裁判官)で開かれた。崇島裁判官は「過失の程度や結果は重大」として、禁錮2年、執行猶予5年(求刑禁錮2年)の判決を言い渡した。
判決によると、吉沢被告は昨年10月20日朝、同小の正門付近で、登校中の2〜5年生の児童5人を乗用車ではねて重軽傷を負わせた。また、学校側から運転を控えるよう注意されていたにもかかわらず、今年1月にも市内で信号待ちのため停車中だった乗用車に追突し、男性にけがを負わせたとしている。
検察側は「反省しているか疑問」などと指摘し、再犯の可能性が高いとして、禁錮刑を求刑していた。崇島裁判官は判決で、執行猶予付きの理由について「反省の態度を示しており、しばらくは運転しないと誓っている」などと述べた。