USBで持ち出し 成績データ消失 中学教諭を処分 市教委

USBで持ち出し 成績データ消失 中学教諭を処分 市教委
2011年05月14日土曜日 河北新報

 仙台市教委は13日、生徒のテストの成績が入ったUSBメモリーのデータを消失させた太白区の中学校の男性音楽教諭(52)を減給10分の1(2カ月)の懲戒処分にした。
 教諭は2月15日に実施した2、3年生計380人の音楽の筆記テストの点数を、私物のUSBメモリーに保存したが、メモリーが壊れ、データが読み込めなくなった。
 このため生徒に返したテスト用紙を回収したが40人分は集められず、該当生徒の成績表にテストの点数を記入できなかった。生徒全員の音楽の5段階評価はテスト結果を反映させず、技能表現や意欲などで判断した。
 市教委が昨年4月に定めた情報管理指針によると、重要データは学校のサーバーに保存し、持ち出す際は校長の許可を得て市教委貸与のUSBを使わなければならない。
 教職員課の熊谷祐彦課長は「関係者に多大な迷惑を掛け、教育に対する信頼を損ねてしまい、おわびする」と陳謝した。

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