教え子だった女性が教諭ら提訴 わいせつ行為で、佐賀
2011年6月21日 18時14分 東京新聞
佐賀県立高校教諭の男=児童福祉法違反の罪で公判中=にみだらな行為をされたとして、教え子だった被害女性2人と両親が21日までに、県と男に計2640万円の損害賠償を求める訴訟を佐賀地裁に起こした。
男は3月の初公判で無罪を主張した。検察側の申し立てを佐賀地裁が認め、男の名前や学校名など、被害者特定につながる事項の大半を秘匿したまま審理が進んでいる。
女性側は損害賠償請求の提訴に合わせて、訴状の閲覧制限を申し立てた。今後の審理でも刑事裁判と同様に、名前などが秘匿されるような措置を取るよう求める方針。
女性側弁護士によると、訴状では男が当時18歳未満だった被害者に繰り返しわいせつな行為をして精神的苦痛を負わせ、佐賀県は安全に教育を行う義務を履行しなかったと主張している。
佐賀県教育委員会は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。
(共同)