神戸市教委:臨時講師などに採用 3人、教員免許更新未講習 /兵庫
毎日新聞 2011年8月4日 地方版
神戸市教委は3日、教員免許の更新に必要な講習を受講していなかった男女3人を、臨時講師などとして採用していたと発表した。市教委は「講師登録や採用時にチェックができていなかった」しており、3人の採用を無効とした。児童や生徒の単位認定などには支障がないという。
市教委によると、今年6月から北区の小学校で産休の代用教員として2年生を担任した臨時講師の男性(56)が7月21日、自身が更新対象者でありながら講習を受けていなかったことを学校に報告した。市教委が他の臨時講師などを確認したところ、市立高で今年4月から7月20日まで、音楽や国語・書道を教えていた時間講師の女性2人も同様に更新講習を受けていなかったことが分かった。
09年施行の教員免許法改正で、幼小中高の教員免許は10年期限となり、更新には計30時間の講習が義務づけられた。旧免許を持つ現職教員も、35、45、55歳で更新講習を修了しないと教員免許が失効するが、3人は基準の年度末に現職でなかったため免許は有効という。市教委は「臨時講師の登録時に、講習修了確認書の写しを提出させ、再発を防止したい」としている。【粟飯原浩】
〔神戸版〕