神戸大附属住吉小・中学校 後援会前会長が7千万円着服

神戸大附属住吉小・中学校 後援会前会長が7千万円着服
産経新聞 2011年8月7日(日)19時22分配信

 神戸大附属住吉小学校と附属中等教育学校住吉校舎の卒業生や保護者らでつくる後援会は7日、同会の50代の前会長が後援会の積立金約7千万円を着服していたと発表した。同会は業務上横領容疑で兵庫県警に告訴する方針。

 同会によると、今年5月、学校の図書館関連事業の支払いをするため、前会長に積立金の取り崩しを要請したところ、取り崩しを拒否。7月に本人に事情を聴いたところ、「4年ぐらい前から金策に困って使っていた」と、積立金のほぼ全額約7千万を着服したことを認めたという。

 同会には現在、約700人の保護者らが入会。前会長は平成15年に就任していた。保護者は後援会の口座に毎月3千円を振り込み、一定の余剰金がたまると、前会長の指示で別口座に移していた。

 また、前会長は2つの学校の同窓会長も務めており、両方の同窓会からも計約1500万円を流用した疑いがあるという。

 前会長はいずれの役職とも解任され、後援会は7日、保護者への説明会を開いた。同会は「大変熱心な人だったので残念。口座を管理するシステムを見直したい」としている。

 同小学校は130年を超える伝統をもつ名門校として知られ、卒業生にはノーベル化学賞を受賞した野依(のより)良治氏らがいる。

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