<不正融資>樟蔭東学園の貯金担保 顧問が1億円借金
毎日新聞 2011年8月23日(火)15時0分配信
東大阪市の学校法人「樟蔭東学園」が顧問の小山昭夫氏(80)=大阪府茨木市=に不適切融資を行った問題で、当初の返済期限が迫っていた昨年12月、小山氏が学園の預金通帳を担保に知人から1億円を借り、直後に学園に融資の一部を返済していたことが分かった。高橋努理事長が同意し、小山氏の連帯保証人になっていた。学園は当時、期限内の回収を国や府から繰り返し指導されており、「回収実績」を作る必要があった。「返済を受ける側が担保を差し出すのは矛盾」との指摘があり、補助金などを含む学校資金を預かる理事会のコンプライアンス(法令順守)が厳しく問われそうだ。
小山氏が新たに金を借りたのは大阪府枚方市の建設業者で、旧知の間柄だという。小山氏は昨春に学園から計3億8000万円を借り、返済期限が同年12月末に迫っていた。文部科学省は融資を「不適切」とし、期限までの全額回収を学園に繰り返し指導していた。
学園や業者などによると、同月23日、小山氏は建設業者と1億円の金銭消費貸借契約を締結。その際、高橋理事長が連帯保証をし、学園資金5000万円入りの通帳と払い出し伝票を提供した。「預金担保」は理事長が小山氏に提案し、理事会も承認したという。
24日、小山氏経営の病院の口座に1億円が入金され、28日、この口座から学園の口座に5000万円が振り込まれたという。学園は年明け早々、「融資の一部を回収した」と同省に報告した。学園はその後、通帳を回収。しかし、今年3〜4月、小山氏所有の山林に抵当権を設定する際、小山氏から建設業者への借金返済のために1億円を追加融資し、融資残額は4億3000万円に増えた。【古関俊樹、後藤豪】