「学校調査不適切」秋田中3自殺で知事諮問機関
読売新聞 2011年9月15日(木)15時48分配信
秋田県の大館市立第一中学3年の男子生徒(当時15歳)が2010年10月に自宅で自殺した問題で、知事の諮問機関「秋田県子どもの権利擁護委員会」が、自殺から1週間で「いじめはなかった」として打ち切った同校や市教委の調査は不適切とする報告書をまとめたことが15日、わかった。
市教委などによると、自殺した男子生徒は10年9月の同校のいじめ調査に対し、消しゴムを隠されたことがあると回答。また、自殺当日には担任教諭から、別の生徒の制服をカッターで切った疑いをかけられていた。
報告書は、市教委や同校の調査について、事実関係を検証できる記録をほとんど残していない上、スクールカウンセラーが心のケアで同級生から聞き取った内容をそのまま、保護者からの質問に対する回答に転用していたことを指摘している。