青森大:留学生向け奨学金を不正受給 学生支援機構が返還請求 /青森

青森大:留学生向け奨学金を不正受給 学生支援機構が返還請求 /青森
毎日新聞 2011年10月7日(金)11時14分配信

 今年1月に偽装留学が発覚した青森大(青森市、末永洋一学長)が、留学生向け奨学金1761万円を不正受給したとして、日本学生支援機構から返還を求められていることが6日、分かった。返還期限は10月末。青森大は18日に理事会を開いて対応を協議する。
 機構を所管する文部科学省によると、奨学金は成績など要件を満たした留学生に対し、毎月4万8000〜6万5000円を支給している。
 青森大は05〜09年度の5年間、通学実態のない留学生分も奨学金の支給を申請。機構は毎月の支給前に在籍を確認するため、留学生が押印するよう各大学に求めているが、青森大は留学生から印鑑を預かり、担当者が代理で押印していた。
 青森大は1月、08〜10年度に通学実態のない中国人留学生140人を除籍したと発表。調査の過程で不正受給が判明し、6月に文科省と機構に報告した。これを受けて機構は8月23日付で不正受給した奨学金の返還を請求した。
 青森大が提出した報告書には詳細な経緯が記されておらず、文科省は当時の管理体制や関係者の処分について回答を求めている。青森大の担当者は「理事会終了後に経緯や事実関係を公表することを検討している」と話している。【高橋真志】

10月7日朝刊

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