県が教諭酒気帯び運転で上告断念、不処分に/神奈川
カナロコ 2011年12月1日(木)23時0分配信
酒気帯び運転で懲戒免職になった元県立高校教諭(61)が県に処分の取り消しを求めた訴訟で、県は11月30日の期限までに上告せず、処分取り消しを支持した控訴審判決が確定した。「酒気帯び運転は免職処分」とする県側の敗訴は2例目。機械的な厳罰処分に一定の歯止めをかける判断が定着することになる。
上告断念について県教委は「同種事例で主張が認められなかったことなどを考慮した」としている。今後は司法判断に沿って指針を運用するという。
判決などによると、元教諭は2008年12月に酒気帯びでオートバイを運転。事故を伴わなくても原則として免職とする県の指針に基づき処分された。取り消し訴訟で11月16日の東京高裁判決も地裁判決を支持していた。
県教委は06年に福岡市で起きた飲酒死亡事故を機に指針を厳罰化。しかし元鎌倉市立中学校教諭の同種事例で今年9月に最高裁が県側の上告を受理せず敗訴が確定、県教委は停職処分を出し直した。今回のケースでは元教諭が今春で定年退職の年齢に達しているため、処分の出し直しは法律上できないという。