「論文の不正あった」 独協医大教授を諭旨退職 栃木
産経新聞 2012年1月28日(土)7時55分配信
独協医大の内科系研究グループが研究論文の写真データを流用したなどとしてされていた問題で、独協医大は27日、不正行為を確認し、論文を書いた男性教授(57)を諭旨退職にしたと発表した。
独協医大は外部委員を含む調査委員会を設置し、研究者10人の論文27編に関する不正を指摘した昨年1月の告発の内容などを調査。その結果、画像を代用するなどデータの捏造(ねつぞう)、改竄(かいざん)などが疑われる46件の不正行為があったと判定した。また、指摘された二重投稿については、故意ではなかったと判断した。
そして、全ての論文で中心となった男性教授のみが不正を行ったと認定し、昨年4月30日付で諭旨退職にした。当時の学長と講座の主任教授については給与自主返納と減給処分にした。男性教授は「論文の生産性を高めたい焦りがあった」と話したという。