重油漏れ:県立盲学校で年8900リットル、ボイラー配管腐食 公表2カ月遅れ /大分
毎日新聞 2012年2月18日(土)15時19分配信
県教委は17日、大分市金池町の県立盲学校のボイラーから数年間にわたり重油が漏れ続けていたと発表した。配管の腐食が原因で、10年12月からの1年で約8900リットル漏れていた。09年以前も年間約3000リットル漏れていたらしいが、いつからかは不明。環境や人体に影響はないという。昨年12月に発覚したが、調査を理由に公表を見合わせていた。
暖房用に12〜3月に稼働。地下約3メートルのタンクと地上タンクを直径25ミリの鉄管で結ぶ。73年の設置後、一度も交換せず、地下で直径約20ミリの腐食が起きて漏れ出した。油は地下1〜4メートル、半径20メートルの範囲にたまったまま。
昨年12月7日、重油の減りが早いことに気付いた同校が業者に調査を依頼。同15日に発見して修繕。22日、周辺住民には報告した。その後、拡散を防ぐ矢板を1月にかけ設置。井戸を敷設し、近く重油を吸い上げる。
県教委教育財務課の阿部恒之課長は「県民にご迷惑をおかけしておわびします」とする一方、公表遅れは「状況把握まで2カ月かかった」と釈明するだけだった。【佐野優】
2月18日朝刊