東北大の女性元助教の請求棄却 仙台、論文不正疑惑で解雇

東北大の女性元助教の請求棄却 仙台、論文不正疑惑で解雇
2012.2.28 11:15 産経新聞

 東北大大学院歯学研究科のグループが発表した論文に不正があったとされる問題で、実験結果を捏造したとして懲戒解雇された同研究科元助教のが同大に地位確認と慰謝料1千万円を求めた訴訟の判決で、仙台地裁(斉木教朗裁判長)は28日、請求を棄却した。

 仙台地裁は平成22年5月、上原さんの仮処分申請に「データの流用は不明。解雇には合理的な理由がない」とし解雇無効と賃金の一部支払いを命じる決定をしている。

 訴状によると、大学側は、上原さんが虚偽の実験データや画像を作成、オリジナルと偽って4本の論文を発表。大学の信用を傷つけたとして、21年12月に懲戒解雇した。上原さんは「不正はなかった」と主張している。

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