「歴史教科書に不適切記述」 朝鮮学校補助 仙台市長が答弁

「歴史教科書に不適切記述」 朝鮮学校補助 仙台市長が答弁
産経新聞 2012年2月28日(火)7時55分配信

 東北朝鮮初中高級学校(仙台市太白区)への補助金支出に絡み、仙台市の奥山恵美子市長は27日、朝鮮学校の教育実態について、「指導権限がないので把握してこなかった」としたうえで、「日本語に訳された高級部(高校)の現代朝鮮歴史の教科書を見ると、大変不適切な記述があり、非常に遺憾」との所感を表明した。

 仙台市は平成5年度から毎年、同学校に補助金を支出しており、23年度は支出差し止めを求める住民監査請求が棄却されたのを受けて、100万円を交付。24年度当初予算案にも90万円を計上している。

 奥山市長の所感は、市議会2月定例会の一般質問で、大泉鉄之助氏(自民)が補助金支出は不適切との立場で、市長の考えをただしたのに答えた。

 奥山市長は予算計上の理由を、「外国人学校で学ぶ児童、生徒の教育環境の充実を図るため」と説明するとともに、「補助の対象を学校の図書、教材、管理備品などに限定しており、その確認も行っている。目的に合わない使用が判明した場合は厳正に対処する」との考えも示した。

 同学校への補助金支出をめぐっては、県も3年度から支出していたが、23年度から取りやめている。

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