<通信簿>競艇場客席で記入 卒業式前の中3担任 大阪

<通信簿>競艇場客席で記入 卒業式前の中3担任 大阪
毎日新聞 2012年3月14日(水)2時32分配信

競艇場で通信簿を作成する教諭=2012年3月10日(一部画像を加工しています)
 大阪府羽曳野市立峰塚中学校(中野秀夫校長)で3年生を担任する50代の男性教諭が今月10日、福井県坂井市の三国競艇場に生徒の通信簿(通知表)を持ち込み、レースを観戦しながら成績を記入していたことが分かった。市教委は通信簿の校外への持ち出しを禁止しているが、場内の客席にある机上に堂々と通信簿を広げるなど、周囲から丸見えの状態だった。同校は「事実ならショック。厳しく対処したい」としている。

 同校などによると、教諭は10〜11日、顧問を務める部活動の大会で福井県に滞在。10日は別の顧問が生徒を引率していたため、午前11時ごろに1人で競艇場に入場した。舟券を買う一方、有料観覧席の机に生徒約20人分の通信簿を広げ、レースの合間に、10段階評価のスタンプを押していたという。その様子を近くにいた客が写真に撮影していた。

 舟券を買う際も、資料をそのままにして席を離れるなどしていた。スタンプを逆向きに押すなどのミスも数カ所あった。教諭は10日朝、スタンプなどと一緒に通信簿を持ち出したという。

 教諭は学校の事情聴取に「説明のしようもなく、子どもらに申し訳ない。今までやったことはない」と事実を認めた。通信簿は12日に渡すため、記入する時間がないと思い持ち出したという。同校は13日が卒業式だった。

 三国競艇場によると、10日は有名選手らが参加する「G2モーターボート大賞」を開催中で、全国から約1万4000人のファンが来場していた。【稲生陽】

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